なぜ、自粛警察は日本だけなのか: 同調圧力と「世間」
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あらすじ/作品情報
日本は同調圧力の強い国である。社会の風景を一変させた新型コロナウイルスパンデミック。「自粛警察」や「マスク警察」の度し難さは世界的にみても突出していた。また、小室さんバッシング、やけくそ型犯罪など、異様な社会に変容してしまった日本……。本書では、その原因を「社会」が縮小し「世間」が肥大したことによると考察。より「息苦しさ」や「閉塞感」が強まるターニング・ポイントとなった1998年以降の時代背景を読み解く。世間の肥大化を阻止し、社会を取り戻すための具体策を提示。【主な目次】第1章 同調圧力をかけてくる「世間のルール」 ―日本の「息苦しさ」の根底にあるもの―第2章 日本は同調圧力の陳列室になった ―新型コロナ禍があぶり出したもの―第3章 「小室さんバッシング」の意味するもの ―天皇制をめぐる同調圧力―第4章 若者のあいだに蔓延する「宿命主義」の気分 ―「世間」の肥大化と社会の消滅―第5章 自暴自棄による「ヤケクソ型犯罪」をめぐって ―「死刑になりたい」という奇妙な動機―