社長! コロナを生き残るにはこの3つをやりなさい―――【成功率9割】事業再生のプロが書いた
あらすじ/作品情報
「“静かなる戦争”」という言葉がある。病気や飢餓で死亡する人は戦争で亡くなる人よりも圧倒的に多い。歴史的に見てウイルス性の菌が蔓延するのは地球上の特定地域である。しかし、今回の新型コロナウイルスは地球上のほぼすべての国々で発生している。終息までに3年から5年はかかると見るのが正解である。現在、世界中で治療薬の開発が行われているが、副作用の確認等の治験には最低でも3年以上を要する。私は中小企業を短期的に再生する仕事を全国的に手掛けている。この17年間で現場に入り込み経営支援したのが約700社。そのうち9割の会社を事業再生してきた。私どものところに来る相談者の90%は「数カ月以内に資金が不足するがどうしたらよいか」?というもの。これらの方々にまず運転資金を不足させないやり方をその場で指導する。次に、100人ほどいる、私どもの再生専門コンサルタントが、その会社の中に1年から5年ほど入って再生へと導く。資金繰り、人事組織、営業、商品開発等の分野に分けて、それぞれ利益が上がる形へつくり上げていく。毎日全国の中小企業経営者や税理士事務所から経営相談が舞い込む。それが今年の2月から急増している。飲食、宿泊、サービス、イベント業等は売上ゼロも続いている。相談で多いのが資金繰り、借入れ、売上不振、給料、家賃の支払いだ。そこで、社長としての心配は、この大災害がいつまで続くのかということ。2020年の5月現在で起きている日本の経済現象は序の口。今年の秋以降は上場企業も含めて全業種に及び、さらに深刻化すると断言できる。政府の支援に期待することは止めるべき。一国の政府が自国のすべての企業を守り切れるなどとはあり得ない。最終的には自己責任である。もっと恐ろしいのは消費者がしばらくの間は自衛のためにお金を使わないということ。この経済不安という病気は簡単には完治しない。元の景気に戻るには10年は間違いなくかかる。そのことを踏まえて経営を考えるべきである。今は成長することを考えずに、「いかに生き残るか」?だけを考えて守りの体制を築くべきである。生き残れば必ず再び活躍の場が現れる。■目次序章 まずはパニックの概要をつかむ・1つ目 智恵をつけ覚悟を決める (ステップ2)・2つ目 智恵をつけコロナショックを乗り切る (ステップ3)・3つ目 智恵をつけアフターコロナに賢く備える (ステップ4)■著者 松本光輝