偏愛日記
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あらすじ/作品情報
幸太郎は漫画を書くことが好きな高校生だ。幸太郎が漫画を書くのを反対する父親とは不仲で、ある夏休みの夜、公園に逃げ込んだ。そこで大学生の「お兄さん」と出会った。夜の公園で会うたびに幸太郎は呆気なくも「お兄さん」に恋する。冬休みに「お兄さん」が蜂蜜のリップクリームをくれた。翌日「お兄さん」は公園に来なくなり、互いの名を知らないまま会うことはなかった。リップクリームは「お兄さん」からもらえた愛情の結晶であり宝物だった。幸太郎はリップクリームの香りがしなくなっても捨てられずにいた。大学卒業後に、インテリア用繊維製品の専門メーカーに入社した幸太郎は、五歳年上で社長の祐登が初恋の「お兄さん」に似ていることから徐々に惹かれていった。幸太郎は遠くから見ているだけで満足なのに、祐登はぐいぐい距離を縮めてきて……?美形社長×平凡社員の歪んだ初恋ラブストーリー※本作は佐治尚実の個人誌作品の電子書籍版となります。